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本屋を開業するのにPOSはどこを使うか

大きく4つの選択肢があります。出版取次のPOS、一企業が提供しているPOS、iPadレジなどのクラウドサービス、そしてただのレジのみです。各社、良い点悪い点はどうなのでしょうか? そこで参考になるのがこの書籍です。


書籍『本屋がなくなったら、困るじゃないか~11時間ぐびぐび会議』
ブックオカ 編集、西日本新聞社 (2016年7月初版)


同書に、書店の管理を想定したシステム費の比較表が書かれています。ご紹介します。
 

書店の管理を想定したシステム費の比較表

 
-
導入費
ランニング
コスト/
月額
書誌
データ
在庫管理

売上管理
発注
取次POS
120万円前後
2万5千円前後
他社POS
10~100万円
1~2万円
△(自分で入力が多い)
×
クラウド
サービス
(iPadレジなど)
無料
無料~1万円
△(自分で入力)
×
レジのみ
無料
無料
×
×
×

●個人で行う本屋にとって、取次システムに入るのは、売上管理・書誌データ提供の上で有利だが、非常に高コスト。

●他社制作システムは若干安価だが、データ提供の有無、発注システムがつながっていないことなどを考えれば、同じパフォーマンスではクラウドサービスの方がコストをかけずに始められるので、初期投資に大きく差がついていくる。

●クラウドサービスは、概ね10万点ぐらいまでであれば単品管理が可能で、管理点数によってはランニングコストも無料。ただし、書籍全体の検索機能、発注機能は外に求める必要あり。

●レジのみでは、単品管理がスリップのみでしかできず、新刊を扱うには現実的ではないと考えたほうが良い。

●クラウドサービス、レジのみの場合は、初回の機器購入費は別途必要になる。


●書籍『本屋がなくなったら、困るじゃないか~11時間ぐびぐび会議』より
ブックオカ 編集
西日本新聞社 (2016年7月初版)
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